“隠れうつ”は普通のうつ病と何が違うのですか。

うつ病は誰もが抱えうる病気ですが、それを隠すことで自分の立場や職を守ろうと保身に走る人がいます。

それが隠れうつです。

隠れうつは本人にも会社にも悪影響をもたらします。

考えてみましょう。

■福利厚生を悪用する人という汚名。

隠れうつというのは、自分では気づいていないけれどうつ病にかかっている状態のことです。

また自分ではうつ病にかかっていることを知りつつ、会社に黙って有給休暇を取ったり、福利厚生制度をうまく利用したりする人たちのことです。

最初のころは自分で気づいていない人を指していましたが、近年ではそれを隠して会社の制度を悪用する人を指すようになりました。

うつ病だと会社にバレると、失職や人事考課に関わるので、うつ病を隠して何年も何十年も過ごしている人がいっぱいいます。

■本人の改善・回復が遅れてしまう。

職を失う可能性があることを考えれば仕方のない一面もありますが、最近では社内でもうつ病や精神疾患に追いやらないための対策が取られるようになっています。

カウンセラーなどの専門家を常駐させたり、定期的に医者を呼んで診察・診療を実施したりという制度です。

ごく一部の会社ですが、うつ病が会社にとっても大きな損失であることを認識し始めた結果です。

しかし隠れうつの問題はこのような社会性ばかりではなく、本人の症状改善や回復を遅らせてしまうことに問題があります。

職場における協力を得られないからです。

■うつ病は隠すべきではない。

隠れうつというのは、嘘をつきながら社会生活を送るのと同じ。

それがまたストレスとなり蓄積し、悪循環に陥ります。

うつ病を隠すのは本人の健康のためにいいことではありません。

また会社の認知・認識も遅れ、新たな制度導入の機会も失うことになります。

うつ病の理解もすすんできましたから、会社でも公にして自分の回復をめざしてください。

※Check!⇒うつ病と診断されたら…会社員の「休職」にまつわる法律知識 – 弁護士ドットコム